専門医が人間ドックでよく脂肪肝といわれるのですが、脂肪肝についてお話します。
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脂肪肝とはどのような状態ですか?
脂肪肝の原因をもう少し詳しく教えてください。
1. 過度な飲酒: アルコールは肝臓で分解されますが、過度な摂取は肝臓に負担をかけ、脂肪が蓄積します。
2. 不健康な食生活: 高カロリーな食事や運動不足も脂肪肝の原因となります。
脂肪肝を予防するのはどのようにしたらよいですか?
1. 適度な運動: 定期的な運動は体内の脂質代謝を促進し、脂肪の蓄積を防ぎます。
2. バランスの良い食事: 高カロリーな食事を控え、バランスの良い食事を心掛けましょう。
3. アルコールの摂取量を控える: 適度なアルコール摂取も重要です。
脂肪肝の自覚症状はありますか?
脂肪肝の診断にはどのような方法がありますか?
2.超音波エコー検査:肝臓と腎臓のコントラストを検査することにより、簡単に脂肪肝の有無がわかりますが、程度まではわかりません。
3.CTスキャン: 肝臓の形状や大きさ、内部の状態を調べることができます。
全体的に肝臓をみることができること、他の疾患の存在も同時にわかるに有用性があります。
4.肝生検: 針を使って肝臓の一部を採取し、肝臓の組織を顕微鏡で観察する検査です。これにより、脂肪肝の程度や炎症の有無などを詳しく調べることができます。
脂肪肝の診断といっても、いろいろ種類があることを理解できました。健診や人間ドックで行われるのは超音波検査が多いと聞きます。人間ドックなどの超音波検査について少し詳しく教えてください。
人間ドックで脂肪肝を指摘され、医療機関を受診した場合、まずどのような検査が行われるのですか?
先ほど超音波検査を医療機関でもおこなうと教えて頂きましたが、人間ドックでおこなう超音波検査と医療機関でおこなう超音波検査とどこが違うのですか? AIクリニックでの特徴を教えてください。
AIクリニックでは、脂肪肝の患者さんにおいてiATTの測定をおこない脂肪肝の程度を定量的かつ経時的に比較することが可能となっています。
最近、お酒を飲まなくても脂肪肝になることを聞いたのですが、これはどういうことですか?
その一つは、肝臓に単に脂肪がたまっている状態で、病態が進行しない非アルコール性脂肪肝(NAFLD:ナッフル)です。もう一つは、脂肪肝に炎症が起こる非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)といわれるものです。炎症が慢性的に続き、肝臓の組織が線維化し、NASHの1~2割が肝硬変へと進み、更にその一部は肝がんに進行するといわれています。このNASHは、ウイルス性肝炎に次いで肝がんの原因となっているため、特に注意が必要です。
そのため、脂肪肝の患者さんでは、脂肪肝の程度を定量的に測定することに加え、肝臓の線維化の度合いも調べる必要があります。AIクリニックでは、肝臓の線維化の程度も詳しく調べる超音波装置を装備して実際の患者様の検査をおこなっております。加えて、脂肪肝の専門医が診療しており、安心につながりますね。
脂肪肝の治療法にはどのようなものがありますか?
1.ライフスタイルの変更:体重を減らす、コレステロールとトリグリセリドを下げる、糖尿病を制御し、アルコールを避ける。
2.運動療法:1日30分以上で週5日、または1日60分以上で週3日の有酸素運動を継続して行うことが推奨されています。
3.食事療法:食事量を従来の8割程度に減らし、脂質と糖質を控え、食物繊維豊富な野菜類や海藻類を多く摂るようにすることが推奨されています。
4.薬物治療:生活習慣の改善だけで十分な効果が得られない場合は、抗酸化作用のあるビタミンEや糖尿病薬による投薬治療が行われることもあります。
以上、脂肪肝についてのトピックでした。以上のことを踏まえて、脂肪肝を指摘されたら、当院の専門医にご相談ください。 各種検査についてはこちら